少し前からキャブがオーバーフローし、ガソリンがダダ漏れになるという症状が頻発するようになった。原因は樹脂製のガソリンタンク内の細かい樹脂の「カス」がタンクから流れ出し、チューブの中を通りキャブに入り、フロートバルブの隙間にとどまりバルブをちゃんと閉じれないことで、常にガソリンがキャブに送り続けられてしまうためだ。そのためガソリンが溢れてくるし、油面が上がり過ぎてカブってエンジンも止まり、再始動も不可能になるわけだ。
仕方なくキャブをバラし、フロートバルブ内の「カス」を除去すればOKなのだが
困ったことにしばらくするとまた再発する…
そしてまたキャブをバラして同じ部分のカスを除去する。
また再発する…
「どんだけカスが出てくるんだ!?」
このへんが中華製の楽しいところだ。そもそも新品のガソリンタンクの中がカスだらけなのもおかしいが、もう1つの原因として
どうやらコック部分にフィルターが無いようなのだ。
普通はガソリンタンクのコック部分からゴミが流れないようにフィルターが付いている。
普通あるべきフィルター
このタンクにはそれが無いようだ。当然カスはスルスルっとキャブ内へ流れていく。
それを見かねた知り合いから頂いた
外付けの「ガソリンフィルター」を取り付けた。これで安心。
だが、ここでまた中華の洗練を受けた。
フィルター内のオレンジのフィン?の様な部分
本来ならココでゴミが濾されて流れないようになっているのだが、そのフィンがフィルター内でカタカタ動きまくっていた。見ている前でカスがフィルターを通過していく……
そう…またも「カス」地獄である。
キャブのフロートチャンバーも「カス」だらけ。
この黒い細かいひじきの様な物がすべて「カス」。
これはダメだ。まずはタンク内の「カス」を全て出してしまうことに。
タンクを揺すったりしながらタンク内のガソリンを全て出し、ストレーナーで濾過したガソリンをまたタンクへ戻す作業を繰り返した。
すでにほとんど出てしまっていたためか思ったより「カス」は出なかった。
これしか出なかった。拍子抜けだ。
さて、次はフィルターの方だ。
安心の国産(キジマ製)をチョイス さっさと取り付ける。もしまたタンクがカスを排出しても食い止めてくれるだろう。
これで平和が訪れた。
はず…